モノを扱う気持ち。
マクドナルドのハッピーセットが数年ぶりにPEANUTSのおもちゃになるというのをきっかけに過去に深く潜ってしまい、止めようと思ったけど歯止めが効かなくなった。
ふと、春に失くしたカメラが中古に出回ってないか知りたくなり、
年末だし、丁度そのカメラに巡り合って1年。
もう二度と帰ってこないって、カメラを諦めるために、
カメラの買い取りの中にこんな特徴のカメラがなかったかどうかだけ知りたい旨を、
旅先の大きな中古カメラ屋さんに連絡をしたら、
『なんでそんな面倒くさいことするのか、その気持ちは理解できないですねー』
と、こちゃこちゃ新しい店長さんに言われて、厄介なお願いをしてると思ってたけど、そうか、面倒くさい人間なんだな、と改めて思いつつ、いつからそんなに冷たい店になったのか、と。
『今現時点で在庫ないってわかってるのに、それでも調べて知るメリットあるんです?』
とまで言われてしまい。
面倒くさいからやりません、とか上手く言ってくれたら、こんなにイライラしなかったのに(笑)
前に落し物を拾って警察に届けずに売るのは犯罪だと聞いたけど、売った人を訴えたいとかじゃなくて、もう手元には二度と帰ってこないという事実で諦めたかっただけだったのです(笑)
確かに面倒くさいか。言ってるこっちですら、そんな客面倒だな、と思うもの。
ただ、前の社長さんだった頃、本当によくしてもらったお店だったから、淡い期待があって、こうもダメになったか、と落胆が凄すぎて。
色んなことを聞いてもないのに話してくれる店長さんだった。
『あひるちゃんとこに嫁ぐカメラは、次に会うときにいっぱいのすり傷作って首にぶら下がってて、色んな景色を見てきたってわかるから、売ってよかったな、ってなるんだよ』
って、会うたびに綺麗に磨いてくれてたから。
2代目になってから全然だよ、とは言われてたけど、そうか。ここまでか。と。
他の知ってる限りの小さいお店のオーナーさんにも同じお願いをしたら、
『もし買い取り実績あっても販売してしまっていたら買い戻しも出来ないけどそれでもいいですか?』って言ってくださる方が多かったから、、、、
余計だろうな。
泣けてきた。また大泣きしてしまった。
だめだ。年功序列だとはわかってても、
大好きな人たちはどんどん先に亡くなっていって、自分だけ取り残されてる気がしていつも息が詰まる。
いつまでも、磨いてもらったカメラは大事にしようと思ったのでした。
(2015/11/23)